時々クライアントさんから「サイトが見れなくなった」とか、「ホームページにログインできません」という連絡がきます。
表示されないにもいくつか種類があるので、まずは慌てずに自分の状況を確認してみましょう。
パターン1:サイトを表示すると真っ白画面
WordPressで作ったサイトを表示すると、真っ白な画面が表示される場合があります。
管理画面に入りたくてもログインページも真っ白だったりします。
ホームページが消えてしまった!?
と、慌てる前に直近でサイトやサーバー関連の操作をしなかったか思い出してみましょう。
<確認>プラグインやWordPress本体の更新や設定変更
プラグインやWordPress本体は不定期にバージョンアップしていく場合が殆どです。
ですが、今まで使っていたバージョンでは問題なくても、更新したら不具合が発生するということがあります。
同様にプラグインや本体の設定変更でエラーが発生する場合もあります。
無料で使えるプラグインの中には、バージョンを更新するとカスタマイズした設定がリセットされるようなものもあります。
プラグインやWordPressの更新または設定変更した後からサイトの表示がおかしくなったという方はこれが原因かもしれません。
<対応1>該当するプラグインを停止または削除
特定のプラグイン更新後から表示されなくなった場合、管理画面にログインできる場合にはログインして該当プラグインを停止します。
その状態でサイトが表示される場合、原因だったという証拠です。
ログイン画面も真っ白(表示されない)場合には、FTPソフトやサーバー会社の管理画面からサイトにアクセスし、該当プラグインデータを一旦削除します。
この場合はプラグインデータを復元することも考えて、関連データをダウンロードするなどしてバックアップしておくと安心です。
削除してサイトが正常に表示される。ログイン画面も出てきたという場合は原因ということになります。
プラグインが原因だと判明した場合には、使用停止または別のプラグインを用いるなど代替手段を考えてみてください。
<対応2>サーバーのバックアップデータを使って復元
レンタルサーバー、自社サーバーどちらの場合にもバックアップ機能が付いている場合があります。
このバックアップデータを使ってサイトがおかしくなる以前の状態に戻します。
レンタルサーバーの場合、有料になる場合、遡れる期日に上限があるので気づいたら早めに対応しましょう。
WordPressの場合、サーバーのサイト関連データだけでなくデータベースの復元も必要になる場合があります。
この方法は力技的にサイト全体を前の状態に戻すので、元になったデータによっては最新の情報への手直しが膨大に発生する場合もあります。
それでもホームページが表示されないよりはメリットがある場合には有料でも実施してみる価値はあると思います。
パターン2:サイト内に「Warning~on line○(数字)」が表示される
サイトの特定箇所にWordPressのエラー文章が表示される場合があります。
英語の長文が表示されるので焦るかも知れませんが、よく見るとサイトのココがおかしいですよというお知らせが書かれています。
「Warning~省略~on line ○(数字)」
実際には数行の長い文章ですが略すと上記のようなパターンになっていることが多いです。
エラーが起きているのファイルのパスが記載されているので、『plugins』というフォルダ名があれば、その直後くらいにプラグイン名が出てくるので停止してみてください。
プラグインでない場合も何のデータかヒントになると思いますので、該当箇所を適時修正します。
パターン3:サイトのレイアウトが崩れる
サイトのコンテンツが以前と違う、崩れて表示されるという場合にはHTMLなど構造に関する記述がどこかでおかしくなっている可能性があります。
業者さんに作ってもらったWordPressサイトを自分で変更した時などに起こりやすいです。
固定ページや投稿ページを新規に作成する場合は問題なく、業者さんに作ってもらったページを変更したらおかしくなった場合には構造が書き換わってしまい、おかしくなる場合があります。
更新したページがおかしくなった場合には、ページの編集画面から「リビジョン」を使用して過去のページ内容に復元することができます。
パターン4:ドメイン会社のエラー画面が表示される
ドメイン会社のエラー画面(ドメイン名やスポンサーなど)が表示される場合には、ドメインの有効期限が切れていることが考えられます。
クレジットカード払いで自動更新にしていたという方も、クレジットカード自体の有効期限切れにより更新されていない場合があります。
一定期間内であれば支払いを行うことでサイトが正常に表示されるようになります。
ドメイン会社へ自分でログインできる場合には管理画面から、自分で操作・確認ができない場合にはドメイン会社のサイトやフォームから問い合わせる方法があります。
パターン5:3桁の数字○○○+英字が表示される
404 Not Found
このように3桁の数字と英字のエラーが表示されるのはHTTPステータスコードと呼ばれるものです。
100、200番台…リクエスト関係
300番台…リダイレクト(転送)関係
400番台…クライアント関係エラー
500番台…サーバー関係エラー
このタイプのエラーが表示された場合には数字と英字部分をヒントに詳細を調べてみると原因の手がかりになると思います。
パターン6:全く覚えのないサイトが表示される
サイトのアドレスは一致しているのに、全く覚えが無く、パターン1~5にも該当しないものが表示される。
という方もいらっしゃいます。
全て英字のサイトで…
金銭等の要求が出ている…
警告や注意と書いてある…
こういう場合はサイトの改ざんや乗っ取りの被害を受けている可能性があります。
下手に自分でアクセスせず、制作会社、サーバー会社、ドメイン会社などサイト運営に関して利用している会社に相談して対応を検討しましょう。
WordPressの更新を長期間行わず、セキュリティーが弱くなっているサイトで発生のリスクが高くなります。
私のところではWordPressサイトのリニューアルをお願いしたいというクライアントさんの打ち合わせ時に改ざん被害が発覚して、リニューアルどころでは無くなったということがありました。
業者さんにからサイトを納品されてから一度も更新したことが無かったそうです…。
まとめ
WordPressサイトが表示されないといってもエラーの原因や表示のされ方は色々です。
ここで掲載したエラーや対応方法も私の経験したものの中からの抜粋ですので、中には別の原因でエラーが起きていることも考えられます。
いずれの場合も、焦らずにまずは原因を考えること。それから対処法を考えていきましょう。